雨の巫女は龍王の初恋に舞う
「その通りだ。よくわかっている。お前は秋華を心の底から信じているのだな。それを聞いたら、きっと秋華も報われることだろう」
「そんなこと……秋華がここにいなければ、私は何もしてあげられない……秋華、どこに……」
泣き崩れる璃鈴を龍宗が抱きしめた。その胸にすがって璃鈴は泣いた。しばらくはあやすようにその体を抱きしめていた龍宗だが、扉を叩く音に気づいて顔をあげた。
「側仕えがいなくなっては不便であろう。それにお前も淋しいだろうと思って、新しい侍女をつけることにした」
涙で濡れた顔を、璃鈴があげる。
「誰も、秋華の代わりになど……!」
「そうか? 新しい侍女も、なかなかよい働きをするぞ? ……入れ」
龍宗の声を聞いて扉を開けた侍女は、寝台に起き上る璃鈴の姿を見て思わず持っていた水桶を落とした。
「皇后様っ!!」
「そんなこと……秋華がここにいなければ、私は何もしてあげられない……秋華、どこに……」
泣き崩れる璃鈴を龍宗が抱きしめた。その胸にすがって璃鈴は泣いた。しばらくはあやすようにその体を抱きしめていた龍宗だが、扉を叩く音に気づいて顔をあげた。
「側仕えがいなくなっては不便であろう。それにお前も淋しいだろうと思って、新しい侍女をつけることにした」
涙で濡れた顔を、璃鈴があげる。
「誰も、秋華の代わりになど……!」
「そうか? 新しい侍女も、なかなかよい働きをするぞ? ……入れ」
龍宗の声を聞いて扉を開けた侍女は、寝台に起き上る璃鈴の姿を見て思わず持っていた水桶を落とした。
「皇后様っ!!」