やっぱり好き!!
カレンダーや手帳の隅っこにつけられた赤い印にあたしは頬を緩ませる。やっぱり誕生日って特別な感じがして好きだ。

「今年はどんなプレゼントくれるんだろ……」

そんなことを考えながら、あたしはお風呂は入るために脱衣所へと向かった。



仕事を頑張って数日、あたしの誕生日がやってきた。

今日は日曜日。去年は平日だったからあたしが会社から帰ってから陵はケーキとギターでお祝いしてくれたっけ。でも今日は休日だからデートもありかもしれない。

「おはよう!」

あたしがリビングに行くと、陵が朝食を作りながら「おはよう!」と返してくれた。あれ?去年は朝起きてすぐに「誕生日おめでとう!」って言ってプレゼント渡してくれたよね?

「陵、今日って……」

「今日の朝ご飯はスクランブルエッグとトーストとサラダだよ!もうできたからね」

ニコニコと笑顔で言われ、あたしは「ありがと……」と返すしかできない。えっ?ついに彼女の誕生日まで忘れちゃったの?ヤバくない?
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