豚は真珠♡


‐次の日‐

いつものように朝教室へ向かい、席に着く。

(あ…今日も三木さん早いな)

そんな事を思っていると教室に見知らぬ女子が入ってきた。
何故か俺の席の方へズカズカ寄ってくる。
そして俺の目の間にに止まる。

(え?何…?)

俺がフリーズしていると

『これ…読んでください!!!』

そういって突然紙を差し出してきた。

『え…いや、あの…』

俺はなんて返していいか分からずに周りをキョロキョロ。

(これは…やばい展開なんじゃ…)

そう思って三木さんの方をみるとこちらをガン見している!!!
めっちゃ見られてる!!!

(よし、断ろう!)

そう思い振り返った瞬間、女は手に持っていた紙を俺の手に押し付けてきた。
そしてさっそうと教室を出て行った……………。

頼『お前モテるな~』
頼がひやかしながら肘でつついてくる。

俺はもう一度三木さんの方を向く勇気が出なかった。


(勘弁してくれ~!!!!)



その手紙には
峰くん

お話ししたい事があります。
帰り昇降口で待ってます。

裏本巳子

そう書かれていた。

(やっぱりな…)





‐放課後‐

俺は昇降口まで向かった。

女『待ってたよ。来てくれてありがとう。』
『いえ。何の御用ですか?』
女『実は…私峰くんとお友達になりたくて…』
『は?』
女『ごめんね。びっくりするよね。私峰くんと仲良くなりたくて…
よかったら、お友達になってください!』
そう言って手を出してきた。

次に俺が言葉を発しようとした時…
横を三木さんが通っていくのがわかった。
振り向くと三木さんとと目がばっちり合ってしまった。

(あ…三木さんこれは…)

そう思うと同時に三木さんは目をそらし小走りで出ていってしまった………。

(最悪だ…)

俺はどん底に突き落とされた気分だった。
目の前にいる女が悪魔に見えた。

『無理…消えて。』

そう女に言って俺はその場を後にした。
その時、女がどんな顔をしていたかも何を言っていたかも分からなかった。
俺は只々、積み上げてきた物が壊れてしまうようなそんな気分だった。

(何でだよ…俺は三木さんと仲良くなりたいのに…)




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