豚は真珠♡

初めての恐怖。



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誰もいない夕方の昇降口…


一人の生徒が歩いている。
静まり返った廊下にその足音だけが響き渡る。

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次の日私は泣いてパンパンになった顔をマスクで隠しながら登校した。
今日は真利亜と別々に登校した。何となく気まずかったからだ。
教室に入ると何故か皆の視線を感じた。

(何だろう。違和感…)

そう思いながら自分の席に着き前を向いてギョッとした。




黒板に大きな字で
三木真珠子は峰くんが大好き♡
真珠子の上にバッテンが引かれていてその下にはブタ子と書かれていた。

(ナニコレ……。)

状況が読めなくて頭が働かない。
心臓が飛び出そう…

(誰がこんな事…)

すると後ろから真利亜と今野が入ってきてそれを見るなり私の所へ駆け寄ってきた。

真利亜『なにこれ。誰の仕業なの?』
今野『おい。真珠子大丈夫か?』

私を囲むようにしてくれている。
私は涙が止まらなかった。
嗚咽しながら泣く私を真利亜は抱きしめてくれる。


すると更に後ろから
『なにこれ…誰だよ…』
白路君が入ってくるなり言う。
後ろに続いて峰くんも固まっている。


すると次の瞬間、白路君が物凄い剣幕で黒板に走っていき
凄い乱雑な消し方で消していく。
そして消し終わると同時に黒板けしを床に投げつけ、
『誰だよこんなことしたやつ!!!!!ただじゃ置かねぇ…見つけてぶっ殺してやる!!!!』
そう怒鳴った。

クラスの皆はその光景に圧倒され動けないでいた。

峰くんも続いて小声で『許さない…』
そう言った。





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