豚は真珠♡


次に日学校について真利亜と上履きに履き替えていると、

『痛っ!!』

足の裏に激痛が走った。
見ると足の裏に画びょうが刺さっていた。

(やられた…)

真利亜が声に驚いて近づいてきた。

『うそでしょ?!大丈夫?』

私達はすぐに保健室へ向かった。





『はい。もう大丈夫よ。』
先生に言って大事になると面倒なので自分のミスとして黙っておいた。


教室に入るなり今野が『またなんかあったのか?』
と聞いてきた。
私は一連の流れを説明する。

今野『まぢかよ。汚いやり方だな。』
真利亜『これは確実に女だね、陰湿だし。』

最近嫌な事ばかりが続いている。
もう心が折れそうだ。
学校に来るのも嫌になる。

真利亜がそれを察したのか、

『大丈夫!真珠子は私が守るから!』

そう言ってくれたが、そのうち真利亜にも危害が加わるのではないかと不安になった。


(やっぱり人と関わるとろくな事がない…)



その日の午後は期末試験の為早く帰れた。
教室には真利亜と私二人だけ。
少しだけ一緒に勉強して行こうと残ったのだ。
峰君と白路君はバスケ部で集まって勉強するらしく他の教室へ移動して行った。


黙々と勉強していると、この間峰君に告白をする”ふり”をした女子が入ってきた。
私の所へ来るなり

『ごめんね、真利亜から聞いたと思うんだけど…』

真利亜『この間説明して誤ったよ。巳子も嫌な役させてごめんね。あ。この子は友達の裏本 巳子 (うらもと みこ)私の無理なお願いを聞いてくれたの。』
真利亜は本当に交流が広い。色んな友達がいる。

私は軽く会釈し『よろしくお願いします…』と小声であいさつした。

巳子『よろしくね!その後峰くんとはどう?』

『え!!』

そんな事聞かれるとは思って無かったので直ぐに答えられなかった。
真利亜がやめろとばかりに手を振る。
私は一連の事を思い出してまた胸が苦しくなった。

巳子『ごめん。なんか…ごめん。』
聞いてはいけなかったと気が付いたのか、少し動揺した様子で、手を合わせてきた。

そして巳子は急に思い出したように、
巳子『そういえば、先生が呼んでたよ、真利亜。』
真利亜『え?うそ!また~』
真利亜は担任に呼び出される。

真利亜『ごめんね、真珠子。先かえっててもいいからね。』
そう言って職員室へ走って行った。

何故か巳子と私の二人きりになってしまった。

(き、気まずい…)

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