豚は真珠♡


その後も気まずいシチュエーションが続きに続いた。

他のペンが無くなれば差し出してくる。
あれが無いと呟けば即座に持ってくる。
膝をついて描いていたから膝が痛くなって
『いった〜。』と嘆けばクッションになりそうな物をくれる。
夕暮れが部屋に入ってきて眩しいなと思った瞬間にカーテンが閉まる。
それ以外にも…。

何だかずっと見られている様な気がして落ち着かない。

『助けて〜。』
小さい声で嘆くと二人が深いため息をつき、真理亜が今野を連れて、白路君が峰君を連れて離れていった。

(やっと…平穏がもたらされた…。)


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