冷徹旦那様との懐妊事情~御曹司は最愛妻への情欲を我慢できない~
通院日を聞いて来た割には当日になっても和泉が何か言って来ることはなかった。
心の片隅で通院に付き添ってくれるのを期待してしまっていたようで、がっかりしている自分に苦笑いがこみ上げる。
(嫌われてるってよく分かっているのに、どうして期待しちゃうのかな)
今日で二回目の通院の為、まだ産婦人科に慣れていない。ひとりで行くのが心細いから彼に頼りたくなるのだろうか。
妊娠が分った後、奈月なりにマタニティライフについて調べたが、一般的な家庭は夫婦で協力して妊娠期間を乗り越えるようだ。
体験記に夫が支えてくれるから辛い悪阻を乗り越えられたというものがあった。
奈月の悪阻はそれ程酷くないようだけど、それでも初めての妊娠は不安だらけだ。
頭では和泉を頼ってはいけないと理解していても、心はそんな風に割り切れない。
(和泉にそばに居て欲しい。大丈夫だって言って欲しい)
ときどきどうしようもなく恐怖を感じる。
何が怖いのか自分でも分からないけれど、そんなとき堪らなく不安を感じた。
病院ではパートナーに付き添われた女性の姿を見かけ、悲しさが襲って来た。
心の片隅で通院に付き添ってくれるのを期待してしまっていたようで、がっかりしている自分に苦笑いがこみ上げる。
(嫌われてるってよく分かっているのに、どうして期待しちゃうのかな)
今日で二回目の通院の為、まだ産婦人科に慣れていない。ひとりで行くのが心細いから彼に頼りたくなるのだろうか。
妊娠が分った後、奈月なりにマタニティライフについて調べたが、一般的な家庭は夫婦で協力して妊娠期間を乗り越えるようだ。
体験記に夫が支えてくれるから辛い悪阻を乗り越えられたというものがあった。
奈月の悪阻はそれ程酷くないようだけど、それでも初めての妊娠は不安だらけだ。
頭では和泉を頼ってはいけないと理解していても、心はそんな風に割り切れない。
(和泉にそばに居て欲しい。大丈夫だって言って欲しい)
ときどきどうしようもなく恐怖を感じる。
何が怖いのか自分でも分からないけれど、そんなとき堪らなく不安を感じた。
病院ではパートナーに付き添われた女性の姿を見かけ、悲しさが襲って来た。