冷徹旦那様との懐妊事情~御曹司は最愛妻への情欲を我慢できない~
奈月が食事をする時間には不在だけれど、夜の十時頃には帰宅している様子だった。
帰宅後外出する気配もない。
(もしかして、彼女と別れたのかな?)
だから毎日帰って来るようになったのだろうか。
少し期待したけれど、別れたからといって奈月に対する感情が変るとは思えない。
自分から話しかける勇気が持てないまま、彼の気配を感じる毎日を送っていた。
ただその間にも赤ちゃんは成長をしていく。いつまでも逃げ続けている訳にはいかなくなって来た。
夜の十時三十分。奈月は意を決して部屋を出た。
行き先は隣の和泉の部屋だ。
彼は十五分程前に帰宅したようだから、着替えをして一息ついたところを見計らってやって来たのだ。
パジャマの上にロングカーディガンを羽織り、手にはスマートフォンを握っている。
部屋のドアの前でゴクリと息を呑んでから、勇気を出してノックをした。
緊張しながら反応を待っていると、返事はなくいきなりドアが開く。
和泉はドアの前に建つ奈月を視界に入れると、目を見開いた。どうやら奈月の訪問は予想外だったようだ。
「あ、あの。少し話があるんですけど。今時間ありますか?」
帰宅後外出する気配もない。
(もしかして、彼女と別れたのかな?)
だから毎日帰って来るようになったのだろうか。
少し期待したけれど、別れたからといって奈月に対する感情が変るとは思えない。
自分から話しかける勇気が持てないまま、彼の気配を感じる毎日を送っていた。
ただその間にも赤ちゃんは成長をしていく。いつまでも逃げ続けている訳にはいかなくなって来た。
夜の十時三十分。奈月は意を決して部屋を出た。
行き先は隣の和泉の部屋だ。
彼は十五分程前に帰宅したようだから、着替えをして一息ついたところを見計らってやって来たのだ。
パジャマの上にロングカーディガンを羽織り、手にはスマートフォンを握っている。
部屋のドアの前でゴクリと息を呑んでから、勇気を出してノックをした。
緊張しながら反応を待っていると、返事はなくいきなりドアが開く。
和泉はドアの前に建つ奈月を視界に入れると、目を見開いた。どうやら奈月の訪問は予想外だったようだ。
「あ、あの。少し話があるんですけど。今時間ありますか?」