冷徹旦那様との懐妊事情~御曹司は最愛妻への情欲を我慢できない~
妊婦検診当日。驚くことに和泉は一日休みを取っていた。
しかも検診から付き沿うと言い出したのだ。
「え、でも……」
戸惑う奈月に、和泉は不機嫌そうな顔をする。
「俺が付いていったら困るのか?」
「いえ、そう言う訳じゃないけど」
(和泉こそ嫌じゃないの?)
そう思ったけれどとても言える雰囲気ではない。
結局和泉の車で病院へ向かうことになった。
当然のように車内では無言。気まずさで息が苦しくなる。
彼と話すのが楽しくて仕方なかった頃が有ったのが嘘のようだ。
和泉は病院内にまで入って来ることはなく、車で待っているとのことだった。
ほっとした反面、診察室までは付きそうつもりがないというところに、彼が奈月の出産をどう考えているのか表れているのだと感じた。
(きっと最低限の義務を果たそうとしてるんだ)
奈月の方から買い物に行きたいと言ったから、付き合ってくれているだけ。
(診察について来てって言ったらどうしたのかな?)
そっけなく拒否されるだろうか。それとも嫌そうに顔をしかめながらも渋々付いて来てくれるのか。
しかも検診から付き沿うと言い出したのだ。
「え、でも……」
戸惑う奈月に、和泉は不機嫌そうな顔をする。
「俺が付いていったら困るのか?」
「いえ、そう言う訳じゃないけど」
(和泉こそ嫌じゃないの?)
そう思ったけれどとても言える雰囲気ではない。
結局和泉の車で病院へ向かうことになった。
当然のように車内では無言。気まずさで息が苦しくなる。
彼と話すのが楽しくて仕方なかった頃が有ったのが嘘のようだ。
和泉は病院内にまで入って来ることはなく、車で待っているとのことだった。
ほっとした反面、診察室までは付きそうつもりがないというところに、彼が奈月の出産をどう考えているのか表れているのだと感じた。
(きっと最低限の義務を果たそうとしてるんだ)
奈月の方から買い物に行きたいと言ったから、付き合ってくれているだけ。
(診察について来てって言ったらどうしたのかな?)
そっけなく拒否されるだろうか。それとも嫌そうに顔をしかめながらも渋々付いて来てくれるのか。