冷徹旦那様との懐妊事情~御曹司は最愛妻への情欲を我慢できない~
「そうだね、以前は俺もそう思っていた。でも俺は奈月さんを好きになった。君の表情、仕草、声の調子、何もかもを好ましく感じている。こうして向かっている今も強く惹かれている。理由は自分でも解明出来ていないがそもそも恋愛は頭で考えるのではなくもっと感覚的なものじゃないのか?」
「感覚……そうなのかもしれません……」
はっきりしない奈月の返事に、和泉は眉を上げた。
「奈月さんは理性で相手を選ぶタイプ?」
「いえ。そうじゃないとは思うんですけど、私恋愛経験がほとんどないから断言はできなくて」
「そう。奈月さんは俺をどう思ってる? 第一印象は?」
心なしか和泉の機嫌がよくなったように感じた。
「第一印象は……驚きました」
「なぜ?」
予想外の答えだったようで、和泉が目を丸くする。
「あの、実は私、和泉さまのお名前を聞いて女性だと思い込んでいたんです。だからゴージャスで仕事の出来る女性がいらっしゃるんだと想像していて。それなのに和泉さまが現われたから驚いてしまいました」
「俺が……女?」
ポカンと口を開けた和泉は、直後、はあと項垂れた。
「そうか。奈月さんは俺という存在すら認識していなかったんだな」
「感覚……そうなのかもしれません……」
はっきりしない奈月の返事に、和泉は眉を上げた。
「奈月さんは理性で相手を選ぶタイプ?」
「いえ。そうじゃないとは思うんですけど、私恋愛経験がほとんどないから断言はできなくて」
「そう。奈月さんは俺をどう思ってる? 第一印象は?」
心なしか和泉の機嫌がよくなったように感じた。
「第一印象は……驚きました」
「なぜ?」
予想外の答えだったようで、和泉が目を丸くする。
「あの、実は私、和泉さまのお名前を聞いて女性だと思い込んでいたんです。だからゴージャスで仕事の出来る女性がいらっしゃるんだと想像していて。それなのに和泉さまが現われたから驚いてしまいました」
「俺が……女?」
ポカンと口を開けた和泉は、直後、はあと項垂れた。
「そうか。奈月さんは俺という存在すら認識していなかったんだな」