冷徹旦那様との懐妊事情~御曹司は最愛妻への情欲を我慢できない~
「……すみません。司波さまが大切なお客様だというのはもちろん分かっていたんですけど」
「いや、謝る必要はない。正直に言ってくれてよかった」
和泉は気を取り直すように姿勢を正した。
「それで男だって分かった後は?」
「あの、素敵な方だと思いました。緊張して上手く話せなくて戸惑いました」
「よかった、意識してくれたんだ」
奈月は気恥ずかしさでいっぱいになりながら頷いた。
それは間違いない。別れたあとも何度も彼を思い出したし、ほんのりとした憧れの感情も持っていた。
ただ住む世界が違う人だと思ってあえて期待はしないようにしていたけれど。
それにしてもなぜ告白のような流れになっているのだろう。和泉のペースに乗せられてつい本音を話しているなんて。
(なぜか正直に話してしまう。恥ずかしいのに……)
和泉の眼差しが奈月をおかしくさせるのだ。恋愛経験がなくても分る好意。情熱。話せば話すほど、それは強くなっている気がする。
彼は奈月を見つめたまま口を開く。
「今はどう?」
「正直言って混乱しています。だって和泉さまのような人が私を好きだなんて未だに信じられません」
「いや、謝る必要はない。正直に言ってくれてよかった」
和泉は気を取り直すように姿勢を正した。
「それで男だって分かった後は?」
「あの、素敵な方だと思いました。緊張して上手く話せなくて戸惑いました」
「よかった、意識してくれたんだ」
奈月は気恥ずかしさでいっぱいになりながら頷いた。
それは間違いない。別れたあとも何度も彼を思い出したし、ほんのりとした憧れの感情も持っていた。
ただ住む世界が違う人だと思ってあえて期待はしないようにしていたけれど。
それにしてもなぜ告白のような流れになっているのだろう。和泉のペースに乗せられてつい本音を話しているなんて。
(なぜか正直に話してしまう。恥ずかしいのに……)
和泉の眼差しが奈月をおかしくさせるのだ。恋愛経験がなくても分る好意。情熱。話せば話すほど、それは強くなっている気がする。
彼は奈月を見つめたまま口を開く。
「今はどう?」
「正直言って混乱しています。だって和泉さまのような人が私を好きだなんて未だに信じられません」