絶対王政〜You are king〜
「乾杯しよう。もうあと一ヶ月もしたら君との結婚式だからね」
フリードリヒがにこやかにそう言い、ジェーンの目の前に高級な赤ワインが入ったグラスが置かれる。ジェーンはそのグラスを手に取ったものの、フリードリヒとグラスを合わせることなく一気に飲み干した。
フリードリヒの公務がひと段落したら式を挙げる、それは勝手にフリードリヒが決めたことだった。ジェーンは抗うことができず、フリードリヒに結婚式で着用するドレスなどを決められ、あとは式を待つだけだ。
「嬉しいな。ようやく君と結婚できるんだから……。ここまでが大変だったよ。兄さんから王位を奪わなきゃいけなかったし」
嬉しそうにするフリードリヒに対し、ジェーンは冷めた目を向ける。そして言った。
「あなたと結婚しても、私の心は永遠にジョセフ様のものですから!あなたに堕ちることは絶対にない。私の体を支配できたとしても、あなたに心は支配されない」
ジェーンがそう言うと、フリードリヒは「ハハッ!」と笑い出す。乾いた笑い声が食堂に響いた。
フリードリヒがにこやかにそう言い、ジェーンの目の前に高級な赤ワインが入ったグラスが置かれる。ジェーンはそのグラスを手に取ったものの、フリードリヒとグラスを合わせることなく一気に飲み干した。
フリードリヒの公務がひと段落したら式を挙げる、それは勝手にフリードリヒが決めたことだった。ジェーンは抗うことができず、フリードリヒに結婚式で着用するドレスなどを決められ、あとは式を待つだけだ。
「嬉しいな。ようやく君と結婚できるんだから……。ここまでが大変だったよ。兄さんから王位を奪わなきゃいけなかったし」
嬉しそうにするフリードリヒに対し、ジェーンは冷めた目を向ける。そして言った。
「あなたと結婚しても、私の心は永遠にジョセフ様のものですから!あなたに堕ちることは絶対にない。私の体を支配できたとしても、あなたに心は支配されない」
ジェーンがそう言うと、フリードリヒは「ハハッ!」と笑い出す。乾いた笑い声が食堂に響いた。