絶対王政〜You are king〜
優しい表情に似つかわしくない恐ろしい発言をして、フリードリヒはもう一度ジェーンの唇に自身の唇を重ねた。もうジェーンの手は拘束されていなかったが、抵抗する気力もジェーンは失くしており、フリードリヒのキスを受け入れてしまう。
「君はずっと僕の目の届くところにいるの。ここから逃げたり、兄さんのところに行ったり、僕に逆らったらしたらダメだからね?」
フリードリヒはそう言い、ワインを一口飲んですっかり冷めてしまった食事を楽しみ始める。
ジェーンはおいしそうに食べるフリードリヒの横顔を見つめながら、この人が私を見えない鎖で縛っているんだと絶望に浸る。
彼に逆らうことは許されない。彼に逆らうと一番大切な人が傷付くのだから……。
「君はずっと僕の目の届くところにいるの。ここから逃げたり、兄さんのところに行ったり、僕に逆らったらしたらダメだからね?」
フリードリヒはそう言い、ワインを一口飲んですっかり冷めてしまった食事を楽しみ始める。
ジェーンはおいしそうに食べるフリードリヒの横顔を見つめながら、この人が私を見えない鎖で縛っているんだと絶望に浸る。
彼に逆らうことは許されない。彼に逆らうと一番大切な人が傷付くのだから……。