サンタクロースに恋をした
「はあ……」
昼休み、お昼を食べ終えて1人中庭の椅子に座って空を見上げる。
寒いなあ、と思いながらも頭を冷やすにはちょうど良く、流れる雲を見ながら1つ溜息をついた。
「あれ、丸山さんじゃん」
「あ、安藤くん」
心臓がどくんと音を鳴らす。彼の顔が、見れない。
「先輩に、フラれちゃったの」
「そっか……。まあ、恋ってうまくいかない方のことが多いもんな。気にすんな。あ、これ食べる?」
安藤くんは今学食で買って来たのか、チョコレートをくれる。ブルーベリーのソースが入ったチョコレート。紫色のブルーベリー。
苺よりも甘酸っぱくなく、さっぱりした味。まるで、安藤くんの性格のよう。
「うん、そうだね。ありがとう」
安藤くんは多分、先輩が彼女を好きだということを知らない。
もし、知ったらどうするのだろう。自分の彼女と、彼女が好きな人が両思いだと分かったら……。
昼休み、お昼を食べ終えて1人中庭の椅子に座って空を見上げる。
寒いなあ、と思いながらも頭を冷やすにはちょうど良く、流れる雲を見ながら1つ溜息をついた。
「あれ、丸山さんじゃん」
「あ、安藤くん」
心臓がどくんと音を鳴らす。彼の顔が、見れない。
「先輩に、フラれちゃったの」
「そっか……。まあ、恋ってうまくいかない方のことが多いもんな。気にすんな。あ、これ食べる?」
安藤くんは今学食で買って来たのか、チョコレートをくれる。ブルーベリーのソースが入ったチョコレート。紫色のブルーベリー。
苺よりも甘酸っぱくなく、さっぱりした味。まるで、安藤くんの性格のよう。
「うん、そうだね。ありがとう」
安藤くんは多分、先輩が彼女を好きだということを知らない。
もし、知ったらどうするのだろう。自分の彼女と、彼女が好きな人が両思いだと分かったら……。