サンタクロースに恋をした
「さあさあ、苺大福の時間ですよ。待ちに待った苺大福の時間」
「莉子……本当に好きだね」

 さっきまでの料理はあっという間に無くなって、今テーブルの上にあるのはデザートの苺大福。

 手作りの苺大福はもちろん食べるのが初めてで、見た目はなんとかそれっぽくなっている。

「僕、お茶用意してくるね」
「私も行きますよ」

 苺大福好きの2人が積極的にデザートタイムの用意をして、その間私たちはほっと一息つく。

 こうやってみると、莉子と先輩ってお似合いかも……。

 莉子も纏う雰囲気がどちらかといえばクールだし、でも、先輩気になる人は同じクラスって言ってたから確実に莉子じゃない。

 先輩の内面を見てくれる人が、近くにいたのかな。そうだとしたら、嬉しい……。
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