サンタクロースに恋をした
それは遡ること2年前の物語。
街はクリスマス一色で染められていて、行き交う人たちの顔は皆笑顔を浮かべている。そんな私も、その人たちの中に混ざり合い、これから過ごすクリスマスに心を踊らせていた。
この日のために新しく買ったワンピースに身を纏い輝くクリスマスツリーのもと、人を待つ。
初めてできた彼氏と過ごすクリスマス……のはずだったのに。冷たい空気の中、自分の息で冷たくなった指先を温めながら待ち合わせ場所で待っていてた。
だけど、時間を刻んでも一向に彼の姿は現れず、待ち合わせの時間から二時間後にようやく連絡が来たかと思いきや、『ごめん』の一言のみ。空は暗くなりつつあり、街にはあかりが灯る。
そんな幻想的なこの空間で、意味の分からない言葉を送られる。
当たり前に、そんな一言で当然納得できるはずもなく彼に電話を掛けると、「好きな人とクリスマス過ごすことになったから」と、わけの分からない言葉を投げかけられ、幸せ溢れる街中にぽつんと一人取り残された私は、暫くの間そこから動くことが出来なかった。
動きたくても、脚が動いてくれなかった。
街はクリスマス一色で染められていて、行き交う人たちの顔は皆笑顔を浮かべている。そんな私も、その人たちの中に混ざり合い、これから過ごすクリスマスに心を踊らせていた。
この日のために新しく買ったワンピースに身を纏い輝くクリスマスツリーのもと、人を待つ。
初めてできた彼氏と過ごすクリスマス……のはずだったのに。冷たい空気の中、自分の息で冷たくなった指先を温めながら待ち合わせ場所で待っていてた。
だけど、時間を刻んでも一向に彼の姿は現れず、待ち合わせの時間から二時間後にようやく連絡が来たかと思いきや、『ごめん』の一言のみ。空は暗くなりつつあり、街にはあかりが灯る。
そんな幻想的なこの空間で、意味の分からない言葉を送られる。
当たり前に、そんな一言で当然納得できるはずもなく彼に電話を掛けると、「好きな人とクリスマス過ごすことになったから」と、わけの分からない言葉を投げかけられ、幸せ溢れる街中にぽつんと一人取り残された私は、暫くの間そこから動くことが出来なかった。
動きたくても、脚が動いてくれなかった。