サンタクロースに恋をした
その時、誰かの椅子を引く音がやたらと耳に入ってきて、その音の方を見ると平川が真顔で教室を出ようとしていた。
平川が何を思って今席を立ったのか分からないが、もし勘違いされたとしたらそれは計算外。
すぐに平川を追おうとしたとき、時藤に腕を掴まれる。
「今は行かない方がいいよ。まあ、あんたもわざとじゃないんだし、とりあえずはね」
確かに今行ったところで全部が言い訳に聞こえるかもしれないし、それなら少し時間を経てあいつの感情が落ち着いたところで説明する方がいいのかもしれない。
だいたい、なんで手作りお菓子なんだよ……。
せっかく、この前の映画で距離を縮められたと思ったのに。これじゃあ誤解されても仕方がない。
やっぱり、このままにしておくのはだめだ。
「やっぱり俺行くわ」
平川が何を思って今席を立ったのか分からないが、もし勘違いされたとしたらそれは計算外。
すぐに平川を追おうとしたとき、時藤に腕を掴まれる。
「今は行かない方がいいよ。まあ、あんたもわざとじゃないんだし、とりあえずはね」
確かに今行ったところで全部が言い訳に聞こえるかもしれないし、それなら少し時間を経てあいつの感情が落ち着いたところで説明する方がいいのかもしれない。
だいたい、なんで手作りお菓子なんだよ……。
せっかく、この前の映画で距離を縮められたと思ったのに。これじゃあ誤解されても仕方がない。
やっぱり、このままにしておくのはだめだ。
「やっぱり俺行くわ」