サンタクロースに恋をした
「で、誰なの?」
「お前が知らない人」
「えー、なんだよ。3年か1年ってことかあ」 

 目黒に知られるのはなんだか面倒な気がするから、出来るだけ知られないようにしておこう。

 今日は部活がある日で、今日は確か秋らしくスイートポテトを作ることになっている。

 姉さんがいないということは、自動的に部室には僕と彼女の2人になるというわけで……。

「なあ、目黒。放課後暇?」
「いやいや、部活あるわ」
「……だよな」

 考えただけでも今までに感じたことのない緊張で頭がぐるぐると回る。いや、大丈夫。落ち着けば大丈夫だ。
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