サンタクロースに恋をした
数分後、私服の先輩が現れた。
「ごめん、待たせた?」
「あ、いえ……」
初めて見た先輩の私服姿は、シンプルイズベストという言葉が似合い、決して派手じゃないのに存在感がある。
制服とは違う雰囲気に、早くも私の鼓動は早く動き出す。
「じゃあ、行こうか」
「はい」
苺大福に集中しよう。
どんなものだろう、餡子は普通の餡子かな? それとも白餡? あ、もしかしたら苺の香りの新しい餡子だったり!
「……那美?」
「へ、あ、ごめんごめん。苺大福のことを考えてた」
先輩のことを考えないために、なんてことはもちろん言わない。
「那美ちゃん、苺大福好きになった?」
「あ、……はいっ、あの、苺の酸味と餡子の甘さが本当に合いますよね。2人がはまるのも納得です」
そう言えば前から気になっていたけど、『那美ちゃん』っていう先輩の呼び方、すごくずるい。
先輩からしたら普通なのかもしれないけど、名前で呼ばれるのはなんだか特別感っていうか、そういうのを勝手に感じてしまうから。
「ごめん、待たせた?」
「あ、いえ……」
初めて見た先輩の私服姿は、シンプルイズベストという言葉が似合い、決して派手じゃないのに存在感がある。
制服とは違う雰囲気に、早くも私の鼓動は早く動き出す。
「じゃあ、行こうか」
「はい」
苺大福に集中しよう。
どんなものだろう、餡子は普通の餡子かな? それとも白餡? あ、もしかしたら苺の香りの新しい餡子だったり!
「……那美?」
「へ、あ、ごめんごめん。苺大福のことを考えてた」
先輩のことを考えないために、なんてことはもちろん言わない。
「那美ちゃん、苺大福好きになった?」
「あ、……はいっ、あの、苺の酸味と餡子の甘さが本当に合いますよね。2人がはまるのも納得です」
そう言えば前から気になっていたけど、『那美ちゃん』っていう先輩の呼び方、すごくずるい。
先輩からしたら普通なのかもしれないけど、名前で呼ばれるのはなんだか特別感っていうか、そういうのを勝手に感じてしまうから。