サンタクロースに恋をした
「そ、そうだよな。いや、平川は絶対先輩のほう選ぶと思ってたからさ」

「……安藤の気持ちがすごく伝わって来て、それに何度も救われたの。安藤となら一緒にいてもいいって思った」

「そ……っか」

 こんなに恥ずかしい言葉、言ったのは人生で初めて。言葉にした瞬間、不思議だな、安藤のことがすごく愛おしく見えて、好きという純粋な気持ちが生まれてくる。

 これでいいんだ、間違っていないんだ、と安心できる。
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