サンタクロースに恋をした
「ってことでね、私たちも料理部に入ることになったの」
「……へ?」
次の日、学校につくと莉子からいきなり言われたその言葉。ていうか、私『たち』って?
話を詳しく聞くと、3年生の先輩が退部するので人が部活を存続するための人数が足りなくなるらしく、かといって次の新入生を待っていても入部するか分からないということで、私と知り合いである安藤と莉子にどういう経過は分からないけれど梨衣名先輩が直接頼んだらしい。
……莉子はいいとして、安藤は……。
「あ、安藤来た」
「はよ」
「ねえ、料理部の話今那美に話したよ」
安藤も彼氏なんだから一言くらい相談してくれてもいいのに。
部活を存続させるためには確かに仕方がないことかもしれないけど……、まあ、私もなんだかんだ放課後にお菓子を作るのは癒しになっているから潰れるのは困るし。
家じゃなくて、広い調理室で作るのが開放感があっていいんだよね、じゃなくて。
「ってことで、よろしくな! 俺意外と甘党なんだよ」
そんな曇りのない晴れやかな表情で言われたら何も言えなくなる。ずるい。絶対分かってやってるでしょ。
「……へ?」
次の日、学校につくと莉子からいきなり言われたその言葉。ていうか、私『たち』って?
話を詳しく聞くと、3年生の先輩が退部するので人が部活を存続するための人数が足りなくなるらしく、かといって次の新入生を待っていても入部するか分からないということで、私と知り合いである安藤と莉子にどういう経過は分からないけれど梨衣名先輩が直接頼んだらしい。
……莉子はいいとして、安藤は……。
「あ、安藤来た」
「はよ」
「ねえ、料理部の話今那美に話したよ」
安藤も彼氏なんだから一言くらい相談してくれてもいいのに。
部活を存続させるためには確かに仕方がないことかもしれないけど……、まあ、私もなんだかんだ放課後にお菓子を作るのは癒しになっているから潰れるのは困るし。
家じゃなくて、広い調理室で作るのが開放感があっていいんだよね、じゃなくて。
「ってことで、よろしくな! 俺意外と甘党なんだよ」
そんな曇りのない晴れやかな表情で言われたら何も言えなくなる。ずるい。絶対分かってやってるでしょ。