サンタクロースに恋をした
でも、高校に入学して、そこで先輩の姿を見つけた。まさか同じ高校だなんて想像もしていなかった。
でも、接点がなかった。先輩は放課後になるとすぐに帰ってしまうし、だからと言って2年生のエリアに足を踏み入れる勇気もない。
でも最近、先輩が調理室に出入りする姿を見つけ、料理部に入っていることを知った。ここしかない、先輩と共通点を持つには、部活しかない。
だから勇気を振り絞って、1年生のあの子に入部宣言をしたんだ。
部活は毎日はないけれど、それでも先輩の近くにいられるのは大きな前進だった。でも……。
金曜日、2度目の活動。調理室に行くと、先輩ではない男子の姿がある。他には誰もいない。
「ああ、丸山さん」
「こんにちは」
確かこの人は、平川さんの彼氏の安藤くん。
安藤くんにはぜひとも聞きたいことが1つあった。
「他のやつら、買い出し行っちゃってさ」
「そうなんだ。……ねえ、安藤くん」
「ん?」
「平川さんって、渉先輩のこと、好きだよね?」
でも、接点がなかった。先輩は放課後になるとすぐに帰ってしまうし、だからと言って2年生のエリアに足を踏み入れる勇気もない。
でも最近、先輩が調理室に出入りする姿を見つけ、料理部に入っていることを知った。ここしかない、先輩と共通点を持つには、部活しかない。
だから勇気を振り絞って、1年生のあの子に入部宣言をしたんだ。
部活は毎日はないけれど、それでも先輩の近くにいられるのは大きな前進だった。でも……。
金曜日、2度目の活動。調理室に行くと、先輩ではない男子の姿がある。他には誰もいない。
「ああ、丸山さん」
「こんにちは」
確かこの人は、平川さんの彼氏の安藤くん。
安藤くんにはぜひとも聞きたいことが1つあった。
「他のやつら、買い出し行っちゃってさ」
「そうなんだ。……ねえ、安藤くん」
「ん?」
「平川さんって、渉先輩のこと、好きだよね?」