恋をできない私たち
パシャッ パシャッ
「いいね〜、梨花ちゃん!じゃあラスト!」
午前8時。今日の一つ目の仕事が終わった。
結城梨花、本名河村琳。1歳3ヶ月からこの世界で仕事をしている16歳。
「梨花、次の現場行くよ!」
マネージャーの村田茉莉が私を呼び、あと数ヶ月で引退となる彼女の後継、三村俊が私の荷物を持って行く。
「茉莉さん〜、次は?」
「映画の撮影かな、あ。久々に学校行けるじゃん。よかったね」
映画の撮影だけどね。そう思いながら私は彼女の運転する車に乗る。朝早かったせいか学校へ着くまで眠ってしまった。
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「それではみなさん!今日も一日頑張りましょう!」
いつもと同じ締めのセリフを言ったあと、一気にスタジオの雰囲気は変わる。静かで、緊張感のある雰囲気から一気に朝の忙しい雰囲気となる。
「麗夜くん、今日も素晴らしかったよ!!どうだい?今度うちの新人と恋愛ドラマで共演なんて?」
「すみません〜、女性との共演は梨花以外は控えようと思ってるので〜、女性じゃないのであれば是非!」
「相変わらず梨花ちゃん大好きなんだね〜、でもそんなんじゃこの業界やってけないよ〜?」
あはは、と渇いた笑いでその場を和ませて誤魔化した。俺は、梨花が好きだ。恋愛ドラマは梨花と以外なら出ない。そんなことが許されるのかと思われるだろうが、俺の事務所は梨花の事務所と芸能界のツートップである。だから、簡単には干されないし、そもそも俺が梨花を好きなことは業界幹部なら殆どが知っていることだ。
「麗夜、早く着替えて、次の現場…じゃなかった。お前、今日17時までオフだわ。久々の学校楽しめんじゃん。送ってくから早く車乗れ。」
マネの森脇楽さんが言った。
「あ、楽さんマジすか?!」
忙しすぎる為、自分の予定をほとんど把握していない俺は、今日が3日ぶりの通常登校ということに喜びを感じた。
楽さんに学校近くまで送ってもらってそこから歩いて登校だ。こんな普通の方が俺にとっては少し特別で嬉しいんだ。
俺の名前は、蒼井麗夜、本名須崎愛夢。幼馴染の琳をきっかけに小学校入学と同時に芸能活動を始め、一気にブレイクし、今日を生きている。
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「梨花、ついたよ。」
「いいね〜、梨花ちゃん!じゃあラスト!」
午前8時。今日の一つ目の仕事が終わった。
結城梨花、本名河村琳。1歳3ヶ月からこの世界で仕事をしている16歳。
「梨花、次の現場行くよ!」
マネージャーの村田茉莉が私を呼び、あと数ヶ月で引退となる彼女の後継、三村俊が私の荷物を持って行く。
「茉莉さん〜、次は?」
「映画の撮影かな、あ。久々に学校行けるじゃん。よかったね」
映画の撮影だけどね。そう思いながら私は彼女の運転する車に乗る。朝早かったせいか学校へ着くまで眠ってしまった。
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「それではみなさん!今日も一日頑張りましょう!」
いつもと同じ締めのセリフを言ったあと、一気にスタジオの雰囲気は変わる。静かで、緊張感のある雰囲気から一気に朝の忙しい雰囲気となる。
「麗夜くん、今日も素晴らしかったよ!!どうだい?今度うちの新人と恋愛ドラマで共演なんて?」
「すみません〜、女性との共演は梨花以外は控えようと思ってるので〜、女性じゃないのであれば是非!」
「相変わらず梨花ちゃん大好きなんだね〜、でもそんなんじゃこの業界やってけないよ〜?」
あはは、と渇いた笑いでその場を和ませて誤魔化した。俺は、梨花が好きだ。恋愛ドラマは梨花と以外なら出ない。そんなことが許されるのかと思われるだろうが、俺の事務所は梨花の事務所と芸能界のツートップである。だから、簡単には干されないし、そもそも俺が梨花を好きなことは業界幹部なら殆どが知っていることだ。
「麗夜、早く着替えて、次の現場…じゃなかった。お前、今日17時までオフだわ。久々の学校楽しめんじゃん。送ってくから早く車乗れ。」
マネの森脇楽さんが言った。
「あ、楽さんマジすか?!」
忙しすぎる為、自分の予定をほとんど把握していない俺は、今日が3日ぶりの通常登校ということに喜びを感じた。
楽さんに学校近くまで送ってもらってそこから歩いて登校だ。こんな普通の方が俺にとっては少し特別で嬉しいんだ。
俺の名前は、蒼井麗夜、本名須崎愛夢。幼馴染の琳をきっかけに小学校入学と同時に芸能活動を始め、一気にブレイクし、今日を生きている。
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「梨花、ついたよ。」