彼女を10日でオトします~裏話・番外編~
「燈子さあん、燈子さあん、聞こえてますかあ?」
甘えるような声に我に返れば、小首をかしげるたすく君のどアップ。
あら、嫌だわ。思い出してたら、呼ばれたの気付かなかった。
「どうしたの? たすく君、何かわからないことでもあった?」
「ううん。違います。ちょっとね、燈子さんにお願いがあって……」
微かに揺れるまん丸の瞳。
その辺の女なんかは、この顔にイチコロよね。
特にオバサンなんかは。
「なあに?」
「俺ね、キョンと、デートしたいの。明日あたり、だめ?」
ふうん。私にくるか。
よくわかってるじゃないの、この子。
そうね、響ちゃんに言ったって無駄だものね。
でも一応。
「どうして私に言うの? 響ちゃんは何て?」
俯いて首を横に振るたすく君。
なるほど。「なかなか言い出しにくくて……」って演出かしら。
まあ、いいわ。たすく君と響ちゃんがくっついて欲しいしね。
「ふふ。私にまっかせなさい!! じゃあ、明日11時に駅前の噴水に待ち合わせね」
たすく君は「ありがとお!!」って抱きついてくる。その仕草は、無邪気な子供そのもの。
まあ、うまくおやりなさいな。
了
甘えるような声に我に返れば、小首をかしげるたすく君のどアップ。
あら、嫌だわ。思い出してたら、呼ばれたの気付かなかった。
「どうしたの? たすく君、何かわからないことでもあった?」
「ううん。違います。ちょっとね、燈子さんにお願いがあって……」
微かに揺れるまん丸の瞳。
その辺の女なんかは、この顔にイチコロよね。
特にオバサンなんかは。
「なあに?」
「俺ね、キョンと、デートしたいの。明日あたり、だめ?」
ふうん。私にくるか。
よくわかってるじゃないの、この子。
そうね、響ちゃんに言ったって無駄だものね。
でも一応。
「どうして私に言うの? 響ちゃんは何て?」
俯いて首を横に振るたすく君。
なるほど。「なかなか言い出しにくくて……」って演出かしら。
まあ、いいわ。たすく君と響ちゃんがくっついて欲しいしね。
「ふふ。私にまっかせなさい!! じゃあ、明日11時に駅前の噴水に待ち合わせね」
たすく君は「ありがとお!!」って抱きついてくる。その仕草は、無邪気な子供そのもの。
まあ、うまくおやりなさいな。
了