【極上の結婚シリーズ】ママになっても、御曹司に赤ちゃんごと包み愛されています
性格については元来のことではないのだろうか。私には関係がない気がした。けれど今それを訴えても、火に油を注ぐだけだ。
唇を噛み締めた私に、郷田さんは論点をずらす。
「スーパーであんたと一緒にいた男、ずいぶん高そうな男だったじゃない。あれだけずば抜けてると、一目見ただけでわかるわ」
「彼が何か関係あるんですか……?」
話がいっちゃんに及ぶと、私は黙っていられなかった。
訊き返した私に、郷田さんは我が意を得たりと切り込んでくる。
「母親のくせに色気出してんじゃねえよ。気持ち悪ぃんだよ。緩い股開いて男誑し込んで、子どもがかわいそうだと思わないの? ま、あんたみたいな女は男がいないと生きていけないんだろうけど。いつまでもこんなところで働いてないで養ってもらえば?」
さっさとここを辞めろ、と郷田さんは荒い口調で私に浴びせかけた。
踵を返して客室に入っていく郷田さんを、私は呆然と見送る。
誰かにここまで強い憎悪を向けられたのは生まれて初めてだった。
唇を噛み締めた私に、郷田さんは論点をずらす。
「スーパーであんたと一緒にいた男、ずいぶん高そうな男だったじゃない。あれだけずば抜けてると、一目見ただけでわかるわ」
「彼が何か関係あるんですか……?」
話がいっちゃんに及ぶと、私は黙っていられなかった。
訊き返した私に、郷田さんは我が意を得たりと切り込んでくる。
「母親のくせに色気出してんじゃねえよ。気持ち悪ぃんだよ。緩い股開いて男誑し込んで、子どもがかわいそうだと思わないの? ま、あんたみたいな女は男がいないと生きていけないんだろうけど。いつまでもこんなところで働いてないで養ってもらえば?」
さっさとここを辞めろ、と郷田さんは荒い口調で私に浴びせかけた。
踵を返して客室に入っていく郷田さんを、私は呆然と見送る。
誰かにここまで強い憎悪を向けられたのは生まれて初めてだった。