【極上の結婚シリーズ】ママになっても、御曹司に赤ちゃんごと包み愛されています
「……来客中なの。急用じゃないなら、あとでかけ直してもいいかな?」
とにかく一旦電話を切ろうとした。
けれどその途端、いっちゃんは押し黙ってしまう。
『……』
「いっちゃん……? 何かあったの?」
訊いてはいけない気がした。
私はたぶん、パンドラの箱を開けようとしている。
『……今、莉帆の家の下にいる』
いっちゃんは声を絞り出した。
「え?」
『駐車場に父さんの車があるのはどういうことなんだ?』
心臓が止まるかと思った。
手が小刻みに震え出し、私はスマートフォンをフローリングに落としてしまう。
慌てて屈み込み、それを拾おうとしたけれど、電話の向こうにいるいっちゃんの反応が怖くてどうしても掴めなかった。
私の異変に気づいた旦那さまが駆け寄ってくる。
「莉帆ちゃん、どうしたんだ?」
「……いっちゃんが今、この下に来ています。私が旦那さまと会っているのを、知られてしまいました……」
とにかく一旦電話を切ろうとした。
けれどその途端、いっちゃんは押し黙ってしまう。
『……』
「いっちゃん……? 何かあったの?」
訊いてはいけない気がした。
私はたぶん、パンドラの箱を開けようとしている。
『……今、莉帆の家の下にいる』
いっちゃんは声を絞り出した。
「え?」
『駐車場に父さんの車があるのはどういうことなんだ?』
心臓が止まるかと思った。
手が小刻みに震え出し、私はスマートフォンをフローリングに落としてしまう。
慌てて屈み込み、それを拾おうとしたけれど、電話の向こうにいるいっちゃんの反応が怖くてどうしても掴めなかった。
私の異変に気づいた旦那さまが駆け寄ってくる。
「莉帆ちゃん、どうしたんだ?」
「……いっちゃんが今、この下に来ています。私が旦那さまと会っているのを、知られてしまいました……」