【極上の結婚シリーズ】ママになっても、御曹司に赤ちゃんごと包み愛されています
「江口さん、お疲れさまです。貸与品をお返しに伺ったのですが、矢野さんはどちらでしょうか?」
尋ねると江口さんは「今日はお休みよ。よければ私が預かろうか?」と申し出てくれる。
「すみません、よろしくお願いいたします。今までお世話になりました」
私は言葉少なに、その場を立ち去ろうとした。
けれど江口さんは私を呼び止める。
「待って。矢野さんから話は聞いてる。でも、白上さんが嘘をついて仕事をさぼったなんて、私は信じてないからね」
私は虚ろな笑みを浮かべた。そんなふうに思ってくれている人がひとりでもいただけで、私は救われる。
「矢野さんは女性に貞淑さを求めるタイプだから、シングルマザーの恋愛に嫌悪感があるのよ。白上さんが悪いわけじゃないわ。それに、郷田さん……」
郷田さんの名前が出て、私はビクッとした。
江口さんは私に同情の目を向けながら続ける。
尋ねると江口さんは「今日はお休みよ。よければ私が預かろうか?」と申し出てくれる。
「すみません、よろしくお願いいたします。今までお世話になりました」
私は言葉少なに、その場を立ち去ろうとした。
けれど江口さんは私を呼び止める。
「待って。矢野さんから話は聞いてる。でも、白上さんが嘘をついて仕事をさぼったなんて、私は信じてないからね」
私は虚ろな笑みを浮かべた。そんなふうに思ってくれている人がひとりでもいただけで、私は救われる。
「矢野さんは女性に貞淑さを求めるタイプだから、シングルマザーの恋愛に嫌悪感があるのよ。白上さんが悪いわけじゃないわ。それに、郷田さん……」
郷田さんの名前が出て、私はビクッとした。
江口さんは私に同情の目を向けながら続ける。