【極上の結婚シリーズ】ママになっても、御曹司に赤ちゃんごと包み愛されています
「よしわかった」

真面目な顔で呟いたいっちゃんに、一瞬頭の中が疑問符でいっぱいになる。

「え? もしかして今の、私のサイズを測ったの?」

「ああ」

「嘘でしょ?」

私は目を白黒させた。

「嘘かどうか、明後日俺が選んだ服を着て確かめてくれ」

自信満々に目をすがめられ、私は途端に恥ずかしくなった。体を触ってサイズを測るなんて、よく考えたらものすごくいかがわしい。

思わず俯くと、もう一度抱き寄せられる。

「……どうしたの? サイズの再確認?」

「違う。これはただのハグ。愛してるよ莉帆」

さりげなく降ってきた甘い言葉に心臓がきゅんとした。

まだ何も解決していないのにときめいている場合じゃない、浮かれてちゃだめだと思っても、自分を抑えきれない。

私は今、大好きないっちゃんの腕の中にいるのだ。

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