【極上の結婚シリーズ】ママになっても、御曹司に赤ちゃんごと包み愛されています
いっちゃんは最近、奥さまと対立することが多くなっていた。奥さまがいっちゃんのためにとしていることが、いっちゃんにとっては余計なお世話のようだ。
「今も無償で犀川家の離れに住ませてもらってるんだもの。なんでもするよ」
私のせいで関係を悪化させないでほしくて、私は明るく笑った。
「そうやって莉帆が甘やかすから、母さんは付け上がるんだ。本当にあの人とは相容れない」
そもそも犀川家は奥さまの家系で、旦那さまは入り婿だ。そのため家では奥さまのほうが力を持っていて、誰も彼女に逆らえなかった。
いっちゃんもそれはわかっているのだろう。
ため息をつくと、グラスを手に取る。
「莉帆、飲もう」
「いっちゃん、戻らなくていいの?」
「戻るわけないだろ」
いっちゃんは吐き捨て、ハイペースでワインのボトルを開けていった。
私は困惑しつつ、いっちゃんの酒盛りに付き合う。
そうして夜も更けた頃だった。
「莉帆、おいで」
キングサイズのベッドに寝転がったいっちゃんは、シーツをぽんと叩いて私を隣に呼んだ。
「今も無償で犀川家の離れに住ませてもらってるんだもの。なんでもするよ」
私のせいで関係を悪化させないでほしくて、私は明るく笑った。
「そうやって莉帆が甘やかすから、母さんは付け上がるんだ。本当にあの人とは相容れない」
そもそも犀川家は奥さまの家系で、旦那さまは入り婿だ。そのため家では奥さまのほうが力を持っていて、誰も彼女に逆らえなかった。
いっちゃんもそれはわかっているのだろう。
ため息をつくと、グラスを手に取る。
「莉帆、飲もう」
「いっちゃん、戻らなくていいの?」
「戻るわけないだろ」
いっちゃんは吐き捨て、ハイペースでワインのボトルを開けていった。
私は困惑しつつ、いっちゃんの酒盛りに付き合う。
そうして夜も更けた頃だった。
「莉帆、おいで」
キングサイズのベッドに寝転がったいっちゃんは、シーツをぽんと叩いて私を隣に呼んだ。