【極上の結婚シリーズ】ママになっても、御曹司に赤ちゃんごと包み愛されています
翌日、昨日と同じ朝九時過ぎに、私はいっちゃんが宿泊している部屋に向かった。今日もいつも通りのシフトが入っている私は制服姿だ。
いっちゃんもこのあと仕事なのだろう、スーツ姿でドアの前に立っていて、私を中に招き入れてくれる。
「座れよ」
リビングのソファを勧められ、私はかぶりを振った。
「仕事中だから」
「立っていられると俺が話しにくいんだ」
そう言われると、腰を下ろさないわけにはいかなかった。
ためらいながらも端に座ると、向かいのソファに行くと思ったいっちゃんが、私のすぐ隣に着席し、私はたじろぐ。
「い、いっちゃん」
距離が近すぎて、顔を上げられなくなった。
いっちゃんは傍らから私の横顔をじっと見据えている。
「今日、この部屋の掃除はしなくていい。その分の時間、話をしよう」
いっちゃんは私の立場をきちんと考えてくれているみたいだった。
「うん……」
私が頷くと、少しだけ空気が和らいだ。また私が逃げ出すのではと、いっちゃんは危惧していたのかもしれない。
いっちゃんもこのあと仕事なのだろう、スーツ姿でドアの前に立っていて、私を中に招き入れてくれる。
「座れよ」
リビングのソファを勧められ、私はかぶりを振った。
「仕事中だから」
「立っていられると俺が話しにくいんだ」
そう言われると、腰を下ろさないわけにはいかなかった。
ためらいながらも端に座ると、向かいのソファに行くと思ったいっちゃんが、私のすぐ隣に着席し、私はたじろぐ。
「い、いっちゃん」
距離が近すぎて、顔を上げられなくなった。
いっちゃんは傍らから私の横顔をじっと見据えている。
「今日、この部屋の掃除はしなくていい。その分の時間、話をしよう」
いっちゃんは私の立場をきちんと考えてくれているみたいだった。
「うん……」
私が頷くと、少しだけ空気が和らいだ。また私が逃げ出すのではと、いっちゃんは危惧していたのかもしれない。