【極上の結婚シリーズ】ママになっても、御曹司に赤ちゃんごと包み愛されています
レジデンス帰り着き、泉をお昼寝させると、私はお茶を淹れ、いっちゃんのことをおじいちゃんに包み隠さず打ち明けた。
おじいちゃんは時折驚いたように目を瞠り、また時折渋い顔をし、悲しみを浮かべた。
「そうだったんだな。ベリーヒルズに住んでいるわりには、清貧な生活を送っているなとは思っておったが……」
おじいちゃんはこれまで、私の事情を尋ねてきたことはなかった。けれどいろいろ思うところはあったのだろう。一ヶ月前までは無職の二十四歳シングルマザーが超高級物件で生活しているなんて、違和感を抱いて当然だ。
「天涯孤独だった莉帆ちゃんは、彼のためにたったひとりで泉くんを産み、育て……」
言葉を途切れさせたおじいちゃんは、今まで見たこともない複雑な表情をして、声を絞り出す。
「身分の差か……。昔も今も、何も変わっとらんな」
まるで過去に思いを馳せるように、おじいちゃんは遠い目をした。
「おじいちゃん?」
「すまん。こっちの話じゃ」
戸惑う私に、おじいちゃんはすぐにかぶりを振った。
おじいちゃんは時折驚いたように目を瞠り、また時折渋い顔をし、悲しみを浮かべた。
「そうだったんだな。ベリーヒルズに住んでいるわりには、清貧な生活を送っているなとは思っておったが……」
おじいちゃんはこれまで、私の事情を尋ねてきたことはなかった。けれどいろいろ思うところはあったのだろう。一ヶ月前までは無職の二十四歳シングルマザーが超高級物件で生活しているなんて、違和感を抱いて当然だ。
「天涯孤独だった莉帆ちゃんは、彼のためにたったひとりで泉くんを産み、育て……」
言葉を途切れさせたおじいちゃんは、今まで見たこともない複雑な表情をして、声を絞り出す。
「身分の差か……。昔も今も、何も変わっとらんな」
まるで過去に思いを馳せるように、おじいちゃんは遠い目をした。
「おじいちゃん?」
「すまん。こっちの話じゃ」
戸惑う私に、おじいちゃんはすぐにかぶりを振った。