【極上の結婚シリーズ】ママになっても、御曹司に赤ちゃんごと包み愛されています
「そりゃあそうだよ。私はもう女の子じゃ……」
「先日も思ったが、莉帆は本当にきれいになった」
言いかけたのを遮られ、目を細めてしみじみと囁かれた。
途端、胸がきゅうっと締めつけられる。きれいになんてなっていない。それどころか、もう女の子じゃなくなったのだと、私はそう告げようとしていたのだ。
「そんなことないよ……」
否定する声は消え入りそうに小さくなった。
すると泉はいきなり立ち上がり、いっちゃんのもとに駆け寄って、その膝の上にちょこんと座る。
テーブルの上の器に手を伸ばし、食べさせてほしいといっちゃんにせがんだ。
いっちゃんは一瞬驚いた顔をしていたけれど、すぐに頬を緩めて泉の頭を撫でる。
「どれが食べたいんだ? なんでもやるぞ」
「いっちゃん、なんでもはだめだよ」
私は苦笑いした。いっちゃんはきっと子どもに甘々のパパになるんだろうなとふと思う。
一緒にいるうちに、泉はいっちゃんが気に入ったのだろう。店を出るまでずっとくっついたままだった。
「ごちそうさまでした。すっごくおいしかったね」
「先日も思ったが、莉帆は本当にきれいになった」
言いかけたのを遮られ、目を細めてしみじみと囁かれた。
途端、胸がきゅうっと締めつけられる。きれいになんてなっていない。それどころか、もう女の子じゃなくなったのだと、私はそう告げようとしていたのだ。
「そんなことないよ……」
否定する声は消え入りそうに小さくなった。
すると泉はいきなり立ち上がり、いっちゃんのもとに駆け寄って、その膝の上にちょこんと座る。
テーブルの上の器に手を伸ばし、食べさせてほしいといっちゃんにせがんだ。
いっちゃんは一瞬驚いた顔をしていたけれど、すぐに頬を緩めて泉の頭を撫でる。
「どれが食べたいんだ? なんでもやるぞ」
「いっちゃん、なんでもはだめだよ」
私は苦笑いした。いっちゃんはきっと子どもに甘々のパパになるんだろうなとふと思う。
一緒にいるうちに、泉はいっちゃんが気に入ったのだろう。店を出るまでずっとくっついたままだった。
「ごちそうさまでした。すっごくおいしかったね」