【極上の結婚シリーズ】ママになっても、御曹司に赤ちゃんごと包み愛されています
私はいっちゃんにお礼を言った。泉は眠ってしまい、いっちゃんに抱っこされている。
「ああ、ひさしぶりに来たんだが、懐石もいいな」
車に乗り込み、来た道を戻った。時刻はまだ午後二時にもなっていないけれど、今日はこれで解散予定だ。
「家まで送るよ」
「え、いいよ。待ち合わせした駅で大丈夫だよ」
私は慌てていっちゃんの申し出を断った。まさかベリーヒルズに住んでいるなんて知られるわけにはいかない。
けれど私の反応が露骨すぎたのだろう。いっちゃんに怪しまれてしまう。
「莉帆、まさか物騒なところに住んでるんじゃないだろうな?」
「ぜ、全然。すごく治安のいいところだよ」
むしろよすぎるくらいだ。
「最寄り駅があそこなら、ベリーヒルズの近くなんだよな? どうせ俺もホテルに帰るし、すぐそこだ。莉帆がどんなところに住んでいるのか確認しておきたい」
「えっ」
なんだかとても心配されてしまった。いっちゃんは引く気がないらしく、私に道案内を促してくる。
「車が入れない場所なら、近くに停めて……」
「ああ、ひさしぶりに来たんだが、懐石もいいな」
車に乗り込み、来た道を戻った。時刻はまだ午後二時にもなっていないけれど、今日はこれで解散予定だ。
「家まで送るよ」
「え、いいよ。待ち合わせした駅で大丈夫だよ」
私は慌てていっちゃんの申し出を断った。まさかベリーヒルズに住んでいるなんて知られるわけにはいかない。
けれど私の反応が露骨すぎたのだろう。いっちゃんに怪しまれてしまう。
「莉帆、まさか物騒なところに住んでるんじゃないだろうな?」
「ぜ、全然。すごく治安のいいところだよ」
むしろよすぎるくらいだ。
「最寄り駅があそこなら、ベリーヒルズの近くなんだよな? どうせ俺もホテルに帰るし、すぐそこだ。莉帆がどんなところに住んでいるのか確認しておきたい」
「えっ」
なんだかとても心配されてしまった。いっちゃんは引く気がないらしく、私に道案内を促してくる。
「車が入れない場所なら、近くに停めて……」