【極上の結婚シリーズ】ママになっても、御曹司に赤ちゃんごと包み愛されています

週明けの月曜日は、通常通りのパートをこなした。

いっちゃんが滞在している部屋は、清掃に向かったときにはすでに無人で、置手紙のようなものもなく、私は仕事を終えると泉を連れてまっすぐにレジデンスに戻る。

けれど何事もない一日だと思っていられたのは、夕方までだった。

コンシェルジュから連絡があり、うちにデパートから大量の配送物が届いているという。

何も注文した覚えがなかった私は困惑した。けれどどうやら差出人はいっちゃんのようだった。

「失礼いたします」

部屋には三人も配達員がやってきて、次々と品物を運び込んでいった。リビングが大小さまざまな箱で埋め尽くされていく。私はその光景に呆気に取られた。品物は全部でトラック三台分の泉のおもちゃだった。

「嘘でしょいっちゃん……」

一体これはどういうことなのだろう。私はいっちゃんのスマートフォンに電話をかけた。

『ああ、届いたか』

応答したいっちゃんは、戸惑う私とは裏腹に機嫌がよさそうだった。

「これはなんなの……？」