【極上の結婚シリーズ】ママになっても、御曹司に赤ちゃんごと包み愛されています
「ああ、俺のことは気にしなくていい。それより莉帆、ケーキ好きだろ。食べろよ」

「うん、ありがとう。いっちゃんも食べる?」

「俺はコーヒーだけでいいよ。って、これが今日届いたおもちゃか?」

リビングを圧迫しているおもちゃの山に、いっちゃんは自分が送ったものなのに唖然とした。

「そうだよ。大変なことになってるでしょ」

眉を下げる私に、いっちゃんは「いや……」と呟きながら考える顔になる。

「むしろ、もっと多くてもよかったかもしれない」

「いっちゃん!」

「つか、どうして全部リビングに積み上げてるんだ? 空いてる部屋はあるだろ?」

「あるけど私はここを借りてるだけだから、できるだけ生活スペースは広げないようにしてるの」

私は旦那さまに配慮し、リビングと寝室の二部屋と、お風呂やトイレなどの必要最低限のスペース以外は使用しないようにしていた。

「ここは莉帆のものじゃないのか。ならゆくゆくは壁をぶち抜いてひとつにするという計画は無理なんだな」

「え? 何?」

今何か、いっちゃんがありえないことを口にした気がする。

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