【極上の結婚シリーズ】ママになっても、御曹司に赤ちゃんごと包み愛されています
まるで本当の家族写真のようでくすぐったくなる。手持ちのカメラで撮った写真は私かいっちゃんのどちらかがカメラマンになっていたから、三人の写真はこれだけだった。
自分にパパがいないことについて、泉はまだよくわかっていない。けれどいつかは気づくだろう。それを思うと、私は胸が痛かった。
でもこうしてたとえ一度だけでも、パパとママと両手をつないだ写真を撮れて、本当によかったと思う。こんなに幸せそうな泉を見られて、私はうれしかった。一生思い出に残る素敵な一日になった。
「いっちゃん、ありがとう」
写真を飾ることはできないけれど、大事に取っておく。私の宝物だった。
私の笑顔を見たいっちゃんが、うれしそうに目を細める。
「またどこか、三人で出かけような」
「うん……。……私、泉の枕元にゴリラを置いてくるね」
このままいっちゃんとふたりきりでいると、気持ちが抑えられなくなる気がして、私はゴリラのぬいぐるみを手に取ろうとした。けれどいっちゃんは私よりも先に立ち上がり、それを掴む。
「俺が置いてくるよ」
「あ……うん」
いっちゃんが寝室に入っていくと、私は大きく息をついた。
なんだか少し危うかったかもしれない。
自分にパパがいないことについて、泉はまだよくわかっていない。けれどいつかは気づくだろう。それを思うと、私は胸が痛かった。
でもこうしてたとえ一度だけでも、パパとママと両手をつないだ写真を撮れて、本当によかったと思う。こんなに幸せそうな泉を見られて、私はうれしかった。一生思い出に残る素敵な一日になった。
「いっちゃん、ありがとう」
写真を飾ることはできないけれど、大事に取っておく。私の宝物だった。
私の笑顔を見たいっちゃんが、うれしそうに目を細める。
「またどこか、三人で出かけような」
「うん……。……私、泉の枕元にゴリラを置いてくるね」
このままいっちゃんとふたりきりでいると、気持ちが抑えられなくなる気がして、私はゴリラのぬいぐるみを手に取ろうとした。けれどいっちゃんは私よりも先に立ち上がり、それを掴む。
「俺が置いてくるよ」
「あ……うん」
いっちゃんが寝室に入っていくと、私は大きく息をついた。
なんだか少し危うかったかもしれない。