Return ー2度目の人生ー

知香と別れた道を真っ直ぐ進み、突き当たりを曲がると繁華街へ出る。
私はその一角の店へと足を運んだ。


「あら?ミライちゃん今日は早いのね!」


更衣室に入るとアカリさんがすぐに私に気づいて声をかけてくれた。



「まぁ、暇だったんで」


学校に行ってたとは言えず苦笑いでそう答えた。


「ま、すぐ指名入ると思うから。あとでね!」

アカリさんは明るくそう言うとすぐに呼ばれて行ってしまった。


私もアカリさんの行った通りすぐに指名がはいってホールへ出た。


いつも通りお客さんとたわいもない話する。
ドリンクは適当な理由をつけてアルコールは飲まないように、ソフトドリンクに置き換えて飲んでる振りをしているので、私が酔うことはない。



「若いよねーミライちゃん。高校生でも通るよ」


まぁ高校生なんですケド…

お客さんに言われてドキッとしたが笑顔でごまかす。


「お世辞でも嬉しいです♡」



「ミライさん、お願いします」


しばらく話をしているとボーイさんに呼ばれる。


「じゃまた今度指名してくれますか?」


「もちろんだよ!連絡先交換しよ!」

そう言われて私たちは連絡先を交換すると私は次の席に向かった。
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