Return ー2度目の人生ー
目が覚めて時計を見ると朝の4時。
いつのまにか叔父の姿はない。
どうやら気絶するように眠っていたようだ。


…お風呂入らなきゃ


今日は始業式、高校三年生が始まるのだ。


お風呂を済ませ、薄いメイクを施す。

ほんとはメイクはダメなんだけど…
まだ1度もバレたことは無い。


朝食は基本食べない。
携帯をいじりながら、時間が過ぎるのを待っているとあっという間だった。


誰もいない部屋に向かって小さく、いってきますと言うと鍵を閉めた。


トントンと足音をたて、階段を降りていると声をかけられて、振り向く。


「日茉莉ちゃんじゃない。おはよう」


「おはようございます」

隣の部屋に住む愛想のいいおばちゃんに私は軽く会釈した。
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