俺様イケメン社長は同級生⁉️~今も昔も君に夢中~
長年、兄弟が暮らしたマンションは、綺麗に掃除された。

懐かしい子供の頃の出来事も沢山思い出される。
陽気な父と優しい母。

亡くなってからは、必死で支え合った兄弟。

本当に今日で最後だ。

管理会社への鍵の引き渡しも無事に終わり家を出た3人。

「姉貴、ありがとな」

「急に何?」

「親父やお袋が亡くなってから、頑張ってくれてたから…照れくさいけど、ちゃんと言っとかないとな」

「…」ウルッとして言葉が出ない愛莉。涙が頬に伝う。そして、自分よりかなり大きくなった弟に抱きつく。

傍で見ていた友哉まで、兄弟愛に感動するのだった…

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