俺様イケメン社長は同級生⁉️~今も昔も君に夢中~
マンションに戻ってくるとコンシェルジュに声を掛けられた。

「高遠様。先程、小柳様と仰るお客様がお見えになりまして…」言い淀むコンシェルジュ。

友哉と愛莉は、昨日雅から注意する様に聞いたばかりの名前だ。

「何か気になる事でも?」

「それが…高遠様と結婚される予定とか。部屋に通すように言われましたが、もちろん勝手にお通しする事は不可能である事と、お留守だとお伝えさせていただきました」

一方的に勝手な事を言っている相手に怒りがわく。
「ありがとうございます。本日、私達は婚姻届を提出し入籍しました。ですので、今までの同居人から夫婦での登録に変えていただけますか?勝手に結婚相手や婚約者と言ってくる人物は全て偽者ですので、注意していただく様にお願いできますか?」

友哉の言葉に、勤務していたコンシェルジュ達は皆ふたりを祝福する。

「高遠様、南様おめでとうございます。本日より南様のご登録を奥様に変えさせていただきます。小柳様の件ですが…」

「何か気になる事でも?」

「はい…申し上げにくいのですが…」

「教えて下さい」

「必死の形相と申しますか、かなり厄介な方とお見受けします。ご注意なさって下さい」

「わかりました。ご迷惑をお掛けしますが、絶対に通さないで下さい」

「もちろんです」


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