俺様イケメン社長は同級生⁉️~今も昔も君に夢中~
オフィスに入るといつものメンバーと挨拶を交わす。

中には、オフィスビルの前での騒ぎを見ていた社員がいたようだ。

「社長、南さん大丈夫でしたか?」

「ああ。見てたのか。申し訳ないが、かなり厄介な相手で困っている。小柳と名乗る人物からアポがあっても取り次がないでくれ」

「えっ…小柳?」とボソッと呟く人物が…

「?上田さん。知っているのか?」

「え?いえ…」珍しく歯切れの悪い返事だ。

「とにかく、皆、小柳と名乗る親子には気をつけてくれ」

「「「はい」」」「…」

上田さんの様子が気になるが、仕事は待ってはくれない。

その時、彰も出社してきた。

「おっはよ~」と朝からテンションが高い。

「彰、朝から煩い」

「煩いはないだろ。昨日も、遅くまで飲み過ぎて寝不足だよ」

「…」きっと、実家で友哉達の話題で盛り上がったのだろう。

「姉貴から聞いたけど、小柳に警戒した方がいいんだって?」

「もう、昨日から何度も来られて困ってるよ」
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