俺様イケメン社長は同級生⁉️~今も昔も君に夢中~
仕事終わり、ふたりは警戒してオフィスビルを出たが、今朝の様に待ち伏せされている事はなかった。

諦めてくれたとは思えないが、ひとまずホッとする。

マンションに帰り、ふたりで夕食を取っていると友哉のスマホが鳴る。

「はい」

『友哉、今大丈夫か?』

「ああ。親父何かあったか?」

『無事入籍おめでとう。皆喜んで、盛り上がったよ』

「ありがとう。それを言うために?」

『いや、小柳さんから苦情の連絡が入った。俺の息子の態度が悪いらしい』

「…。自分を棚に上げてだな」

『ああ。こちらも、丁重にお断りしといたけど、全く聞く耳持たずだったよ。本当は、結婚したと言えたら良かったんだけど、まだ公表しないんだろ?』

「ああ。愛莉を危険にさらしたくないしな。悪いことしてるわけじゃないから、落ち着いたらちゃんと結婚式もしたいし、今が時期じゃないだけだ」

『わかってる。くれぐれも、気をつけてくれ』

父親からも忠告の連絡が来るくらいだ。相当ややこしい相手なんだろう。

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