俺様イケメン社長は同級生⁉️~今も昔も君に夢中~
そこへ、友哉のスマホが鳴る。

「もしもし?」

『友哉、大変だ!』

「はあ、こっちも大変だ」

『逮捕されたんだ』

「誰が?」

『小柳呉服の社長だよ』

「はあ?何で?」

『恐喝やら詐欺やら、複数の容疑だって』

「…。マジか」

「友哉誰から?」と彰が聞く。

「親父だ。小柳社長逮捕されたらしい…」

「…」上田は、覚悟があったのか、驚く様子なく肩を落とす。

「何で?パパが逮捕されるの?間違いじゃないの?」と泣き出す琴音。

「親父、こっちも取り込んでるからまた掛ける」と電話を切る友哉。

「社長、ご迷惑をお掛けして申し訳ありません」

「上田さん、謝らなくていい。何かあれば、言ってくれ。協力できることはするから。ただ、妹の件だけはそちらで何とかしてくれ」

「社長、ありがとうございます。琴音、行くぞ」

もう、友哉どころではない琴音。

上田に連れられ警備員室を後にした。

「友哉、そのまま帰して良かったのか?」

「父親の件で懲りるだろう」

友哉は、成り行きを見守ってくれていた警備員達にお礼を言い、愛莉と彰と警備員室を後にした。


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