俺様イケメン社長は同級生⁉️~今も昔も君に夢中~
「文哉さんがひとりの日、たまに遊びに来ていいですか?」

「大歓迎だよ。ここから学校に通ってほしい位だ」

「誠くんが来てくれたら私も安心よ!お願いね」

それからは、愛莉ちゃんが臨月に入ったタイミングで美沙が友哉と愛莉ちゃんの所に行き、ちょくちょく俺の元を訪れる誠。

あっという間に出産予定日を過ぎていた。

「俺明日休みだから今日の夜から友哉の所に行くけど、誠はどうする?」

「どうしようかな?文哉さんの仕事が終わる頃連絡入れてもいいですか?」

「ああ」と会話をして、会社と学校に出掛けた俺達だった。

ところが…。

仕事を始めたばかりの俺の元に、1本の電話が掛かる。

「はい」

「あっ、あなた私よ」

「美沙、何かあったか?」

「愛莉ちゃんに陣痛が来たの」

「エエッ?」っと驚き立ち上がる俺。

『ガタン』と勢いよく倒れる椅子。

「あなた大丈夫?凄い音がしたわよ?」

「…」俺は、驚きで返事が出来なかった。

まさか、息子と同じ反応をしていたなんて…あとで、彰くんの話を聞きやっぱり親子だとみんなに笑われた。


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