俺様イケメン社長は同級生⁉️~今も昔も君に夢中~
「あなた、聞こえてるなら返事して」

「あっ、ああ」

「今、タクシーで病院に向かってるの。あなたは、仕事が終わってからくる?」

「いや。調整がついたら向かうよ」

「わかったわ」と切れる電話。

俺は、秘書に内線する。

「社長、どうされましたか?」

「息子の所に子供が産まれそうなんだ」

「そう言えば予定日を過ぎられていますね」

「ああ。調整がつくなら向かいたいんだが…」

「本日は、調整がつく予定ばかりです。お気をつけていってらっしゃいませ」

「ああ。ありがとう」出来る秘書で良かったと思う。

続けて、電話を掛ける俺。

数コール後、小さい声が聞こえた。
「もしもし」

「誠か?もしかして授業中だったか?」

「はい」

「愛莉ちゃんの陣痛が始まったみたいだから、これから向かうから連絡した」

「エエッ?」誠も同じ反応だ。しかし、あちらは授業中。電話の向こうでは「すみません」と謝る誠の声。





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