俺様イケメン社長は同級生⁉️~今も昔も君に夢中~
「俺が運転する。その方が一刻も早く着けるだろう?みんな、後は任せた!友哉は連れて行く」
友哉には言ってなかったが、みんなにはいつ生まれるかわからないから、出産が近づいたらよっぽどの仕事でない限り、友哉を連れて行くと打合せしていたのだ。

だからみんなからは、
「はい!」「社長いってらっしゃいませ」「報告待ってます」と温かい声が飛ぶ。

みんなに見送られ、俺達が向かうのはオフィスビルの地下駐車場。俺の車が止まってるのを見た友哉からは疑問の声。

「お前、車通勤だっけ?」

「あ~、こんな事もあろうかと、1カ月前から車で来てる」と種明かしをした。

「エッ…」友哉は驚いていた。

こんな時こそ、親友の役に立てる事が何より嬉しい。病院までは近いが、少しでも早く安全に友哉を送り届けたいのだ。

すぐに到着。
「早く行け」と親友を送り出す。間に合ってくれよ。そして、無事に生まれますようにと願いを込めて。

「ああ。サンキュー彰」と走って病院に入っていった。



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