俺様イケメン社長は同級生⁉️~今も昔も君に夢中~
「では皆さん、部長の指示に従って下さい。南さんは、社長室へ」

「はい」

「愛莉ちゃん行こう」
彰が声を掛けたがギロッと彰を睨む友哉。
「お~コワッ」と呟く彰。

社長室に入ると、先週末にはなかったデスクがある。

「??友哉、こんなデスクいつ入れた?」

「土曜だが何か?」

「……」用意周到で言葉も出ない彰。

「南さん」

「はい」

「そこのデスクを使ってくれ」

「はい」

「エエッ?愛莉ちゃんは俺達の秘書だろ?何で社長室?」

「はあ?南さんは、社長秘書だが」

「…。俺は?」

「自分で好きな秘書雇えばいいだろう?」

「ヒドッ。愛莉ちゃん酷くない?」

「あの~」と愛莉が口を開く。

「何々?」

「失礼を承知で確認させて下さい。社長は、同級生の高遠くん?」

「「……」」本当に何も知らないままだったらしい。

「愛莉。久しぶりだな」嬉しそうな友哉。

「高遠くん…」何故か戸惑ったままの愛莉。

「愛莉ちゃん、言いたいこと言ってみて」

「…。あの~高遠くんの前髪がないと落ち着かないです」

「…」「ブハッ」
言葉の出ない友哉と笑い転げる彰。

「愛莉ちゃんの反応、初めて。面白すぎ」

「??」愛莉は、何で笑われているかもわからない。

友哉は、目の色を変えない愛莉には喜ぶが、複雑な気分だ。



< 35 / 199 >

この作品をシェア

pagetop