俺様イケメン社長は同級生⁉️~今も昔も君に夢中~
ふたりは社長室を出て、オフィスを抜ける。
殆どの社員は、お昼に出たのだろう。閑散としている。
「あっ、社長お出掛けですか?」
「ああ。上田さんは?」
「俺は、今日は弁当を持参してるので、電話番してます」
上田は、友哉より少し歳上の30歳。若いが既に結婚していて、子供もふたりいる。愛妻弁当持参なのだろう。上田は今回の人事で総務部長に就いた初期メンバーのひとりだ。
「お疲れ様。何かあったら連絡くれ。そう言えば、彰は?」
「副社長は、何か気を利かせて先にお昼出るとか言ってましたけど、どういう意味だったんでしょう?」
友哉は、気の利く彰を内心で褒める。
「何だろうな?」と惚けた返事をした。
「じゃあ、行ってくる。愛莉行こう」
「はい」
そして、そのやり取りで上田は理解した。社長が愛莉が好きな事も、彰が先にお昼に出た理由も…
友哉はバレていないと思っているが、愛莉を見る視線にも愛莉を呼ぶ声にも想いが溢れている。
社長は、誘いにも全く乗らないので、恋愛に興味がないのかと思っていた上田だが、本命がいたのだと安心した。ただ、何となく愛莉とは温度差を感じるので、まだ片想いだろうと予想するのだった。
殆どの社員は、お昼に出たのだろう。閑散としている。
「あっ、社長お出掛けですか?」
「ああ。上田さんは?」
「俺は、今日は弁当を持参してるので、電話番してます」
上田は、友哉より少し歳上の30歳。若いが既に結婚していて、子供もふたりいる。愛妻弁当持参なのだろう。上田は今回の人事で総務部長に就いた初期メンバーのひとりだ。
「お疲れ様。何かあったら連絡くれ。そう言えば、彰は?」
「副社長は、何か気を利かせて先にお昼出るとか言ってましたけど、どういう意味だったんでしょう?」
友哉は、気の利く彰を内心で褒める。
「何だろうな?」と惚けた返事をした。
「じゃあ、行ってくる。愛莉行こう」
「はい」
そして、そのやり取りで上田は理解した。社長が愛莉が好きな事も、彰が先にお昼に出た理由も…
友哉はバレていないと思っているが、愛莉を見る視線にも愛莉を呼ぶ声にも想いが溢れている。
社長は、誘いにも全く乗らないので、恋愛に興味がないのかと思っていた上田だが、本命がいたのだと安心した。ただ、何となく愛莉とは温度差を感じるので、まだ片想いだろうと予想するのだった。