俺様イケメン社長は同級生⁉️~今も昔も君に夢中~
またまた、コソッと男ふたり。
「兄貴、聞いたか?」「誠、聞き間違いじゃないよな」
「ああ」「本人気づいてるか?」
「…それは、微妙」「でも、嫉妬だよな」

「ふたりとも、コソコソどうしたの?」

「姉貴こそ、自分の発言気づいてるか?」

「?何の事?」

「兄貴、もうちょっと気長に待ってくれ」

「ああ」

そんなやり取りをしながら、着いた二軒目。

外観は少し古いが悪くはない。ただ、オートロックではなさそうだ。

「今度は、5階な」

「エレベーターがあって良かった」

「誠は若いんだし階段でいいんじゃない?」

「じゃあ、姉貴が階段で行ってみろよ」

「ふたりとも、行くよ」と友哉がエレベーターの扉を開けて待っている。

「「はい」」素直な兄弟。

エレベーターを出てすぐの部屋だ。

「どうぞ」と友哉がドアを押さえてくれる。

「「お邪魔しま~す」」ふたりはキョロキョロしながら中に入った。

「さっきより広いね~」

「ああ」

「あっけど、お風呂とトイレが一緒だよ」

「確かに」

「キッチンもこっちの方が広いね」

「ああ」

「誠、もう決めたんだろ?」鋭い友哉。

「え?そうなの?」

「さあ、戻ろう」と愛莉を促す。

「エエッ?」

「姉貴、俺はさっきの所にする。兄貴、家賃ってどれ位?」

「ああ、さっきの所に不動産屋さん呼ぼう。彰の紹介だし少しは安くしてくれるよ」

「兄貴、彰ってもしかして?」

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