俺様イケメン社長は同級生⁉️~今も昔も君に夢中~
ふたりが社長室で仕事をしていると、『コンコン』とノックがあり、彰が入ってきた。

「副社長おはようございます」

「愛莉ちゃんおはよう」

「副社長、南です」

「あ~はいはい」全く響いていない。

「彰、仕事中だ。私用ならお昼にしてくれ」

「友哉に言われたくないなぁ~俺が出社するまでにどれだけお前達の事を聞かれた事か。しかも知らない奴からだ。いい迷惑だ」

「彰に隙があるから聞きやすいんだろ」

「失礼な。聞きたい事は山ほどあるけどそれはお昼にする。仕事の事だ」

「ああ」

「お前、同級生の原口覚えてるか?」

「…?誰だ?」

「情報通で、何にでも興味を示してた奴なんだけど」

「ああ、何となく。そいつがどうした?」

「愛莉ちゃんを捜すのに協力してもらったんだけど、俺は奴が今後俺達の会社に必要になる気がしてて」

「どういう意味だ?」

「スマホアプリは日々進化しているし、どんどん新しい物もリリースされている。今の所、ラブフレは好調だけど、いつ同じ様なアプリが出てきても可笑しくない」

「ああ。確かに」

「もちろん、新しいアプリの開発もかなり進んでいるけど、今の所はわが社はラブフレで伸びているだろ?だから、市場調査をしたり、流行りそうな物をリサーチしたり、情報収集にも力を入れるべきだと思ったんだ。他社の動向も必要だしな」

「確かに。今までは、専門部署がなくて必要に応じて調べたりしてたしな」
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